Château de Villesavin

41250 Tour-en-Sologne
Tél : 02 54 46 42 88
ヴィルサヴァン城

シャンボール城建築のためにつくられたお城
この地は、その昔、ガロ・ロマン時代には、村があり、14世紀以降は、Guy de Châtillon(ブロワ伯グイ・ドゥ・シャティヨン)の所有権利敷地でした。 そこに、16世紀始め、Jean Le Breton(ジャン・ル・ブルトン)により城築されたのが、ヴィルサヴァン城です。

ジャン・ル・ブルトンは、フランソワ1世の大蔵大臣であり、同時にブロワ伯爵領の行政担当を兼任していました。
1525年、皇帝と共に解放されて、イタリアから帰国した後、「シャンボール城の工事の進行責任者、兼支払い責任者」に任命されます。工事遂行にあたり、自らの住まいとして見つけた場所が、シャンボール城まで近くて便利なここ、ヴィルサヴァンでした。そのため、ヴィルサヴァン城は、「シャンボール城の工事現場小屋」という別名を持ちます。
既に交流のあった、フランスや、イタリアの大芸術家らを呼び集め、ヴィルサヴァン城の建築を完成させました。また、彼は同時期に平行してヴィランドリー城の城築も手掛けています。

当時の美術様式を様々な方向から見学
お城の側面の、既に初期古典主義(繁栄するのは17~19世紀)の流れを喚起させる小窓。あるいは、「名誉ある中庭」にある、大理石から作られた、イタリア・ルネッサンス様式を象徴する噴水。城内にも、当時の美術の流れを象徴する調度品の数々が、ほぼ完全な状態で保存されおり、フランス、イタリアの巨匠らが残した16世紀の芸術作品を見ることが出来ます。

また、城の右側にある鳩小屋(糞を肥料にするべく鳩を飼育していた場所)は、1,500ものくぼみ(鳩が入っていた隙間)を所有する見事な建築方法が利用されており、16世紀に利用されていたものですが、こちらも当時の状態のまま保存されています。 もと厩舎は、現在博物館となっており、16世紀モデルの乗り物コレクションを見ることが出来ます。

博物館「結婚にまつわる宝物」
1850年から1950年にかけての、結婚に関する伝統や風習を紹介しています。 当時、結婚は、人生の中で最も重要な出来事とされており、結婚式の前にはぬかりない準備と計画がなされていたそうです。

35年間かけて、フランス全土から結婚にまつわるあらゆるもの(衣服類、花嫁道具、結婚式道具・・・)が収集され、その数1,500にまで至ります。 特に、350以上揃えられた、Globes de Mariéesは見所です。これは、ガラスケースに入れられた結婚式用花束のモデルで、フランス全地域から集められ、各花束には、各物語が秘められています。最も古いモデルは1840年にまでさかのぼります。