ベネディクト派の修道院長館から変貌を遂げた由緒ある「元祖」シャトーホテル
Chênehutte(シェーヌユット)は昔Canhuta(カニュータ)と呼ばれ、Angers(アンジェ)、Saumur(ソミュール)、Poiitiers(ポワチエ)の3つの町を結ぶ重要なローマ街道に位置しており、ゴール陣が「オピドム」と呼ばれる5000人ほどの町を築いていた場所です。
10世紀にはベネディクト派の修道士達がここに教区をつくり教会を11世紀にかけて建てましたが、ノルマン人が頻繁に襲来するようになると修道士達は避難し、修道院長だけがこの地に残りました。12世紀には修道院長のための2層からなる住居が建てられ、今でも半円アーチを持つ窓が当時の姿のまま保存されています。この修道院長の館がルネッサンス様式に改築されたのは16世紀になってから。この改築により内部に螺旋階段を持つ六角形の塔が付け加えられ、改築された居室内の装飾が豊かに施された大きな暖炉は今でも残っています。
18世紀のフランス革命の時に教会部分のほとんどは崩壊し、現在にまで残っているのは2面の壁のみとなりましたが、当時修道士達が作った地下礼拝堂と緯度に通じる地下室はワイン貯蔵庫、ワイン・テイスティングの場として使用されています。その後20世紀にいたるまで様々な改築工事を経て1957年、競売に出された修道院長の館をRené
Traversac(ルネ・トラヴェルサック)氏が買取りホテルに改造することになったのが、ル・プリオレの始まりです。
トラヴェルサック氏は現在の「シャトー・ホテル」というコンセプトの発明者であり、「フランス・シャトー・ホテル」チェーンを創業しました。「フランス・シャトー・ホテル」は「ルレー・ド・カンパーニュ」の2つのホテルチェーンと合併し「ルレー・エ・シャトー」が誕生しましたが、1998年、2代目のピエール・トラヴェルサック氏は所有する10の4つ星シャトーホテルとともに「ルレー・エ・シャトー」から離脱し、「グランド・エタップ・フランセーズ」という独自のホテルチェーンを組織して、伝統的なシャトー・スタイルでのおもてなしをすることをモットーに今に至っています。
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