Château de Beauregard

41120 Cellettes
Tél : 02 54 70 40 05
ボールガール城Chateau de Beauregard

フランソワ1世が狩猟を楽しむ為に購入したお城
今日、ユネスコ世界遺産に登録されているボールギャール城は、16~17世紀のルスネッサンス様式のお城です。

16世紀初頭、Francois I(フランソワ1世:1494年~1547年)が、狩猟を楽しむ場所として購入しました。のち、ヘンリII世の閣外大臣であった人文学者Jean du Thier(ジャン・ドゥ・ティエール:ロンサールやデュ・ベレーの友人)や、元国庫財務担当者Paul Ardier(ポール・アルディエ:『肖像画ギャラリー』制作)といった各時代の城主らにより、様々な部屋の制作、改装が行われました。 18世紀末に現在の城主の家族により購入され、今日に至ります。

肖像画ギャラリー
ボールギャール城のもっとも見所である『肖像画ギャラリー』は、17世紀から制作着手されました。
床は、デルフトタイル張りで、タイルのデッサンはルイ13世のコスチューム姿や、歩兵隊、騎兵隊などが手描きで描かれています。また、このギャラリーは、ヨーロッパに残る唯一のデルフトタイル張りの部屋、として有名です。

壁に展示された、327枚の肖像画コレクションは、12のパネルから成っています。ヴァロワ朝 フィリップ6世からルイ13世まで(1328年~1643年)、12人の国王の統治期間ごとに区切られ、国王の肖像画に続き、当時の宮廷重要人物、ヨーロッパ諸国の有名人物が描かれています。
また、ルイ・フィリップ王(1773~1850)が、ここの肖像画の複製を大量に命じ、ヴェルサイユの自らの美術館に配置させたのも有名な話です。 天井の上張り絵画は、三種類のテーマに分かれています。[1、王の紋章 2、貴族界の娯楽(狩猟等) 3、福音書内の各場面]

他、『鈴のキャビネ』は、Jean du Thierによって制作が命じられた書斎です。配置を手掛けたイタリア人家具師は、フォンテーヌブローのフランソワ1世のギャラリーの天井の上張りや、ルーブル美術館の天井の一部、あるいは、絶世の美女として名高いディアンヌ・デゥ・ポワティエの「アネ城」の建築も手掛けた、偉大な人物です。

肖像画庭園と結婚式ができるチャペル
70ヘクタールの英国式庭園は、世界遺産登録されています。 18世紀まで野菜畑だった場所から、近年になって、ルネッサンス時代をイメージした現代庭園へと姿を変えられました。手掛けたのはパリやブロワなどの庭園も手掛けたGilles Clement(ジル・クレモン)氏です。

『肖像画ギャラリー』から着想を得ており、仕切られた、12種類の異なる庭園を見ることが出来ます。
300種類以上もの、カラフルな花植物が栽培されており、庭園を囲む壁は、多種のバラと、ジャスミンやクレマティス等のつる植物に飾られています。 10月あたりまでが、特に庭園の見学シーズンです。

その他、庭園の中にあるチャペルで結婚式を挙げることができるのも魅力の一つ。