Château de Brézé

49260 BREZE
Tél : 02 41 51 62 06
ブレゼ城Chateau de Brézé

城の下にもう一つの城
1060年に構築され、最も古い建築物としてもリストアップされているブレゼ城は5つの家族により代々受け継がれてきており、特に16世紀~19世紀に渡る幾度もの改築により現在の状態になりました。

フロンドの乱の指揮を執ったコンデ公 ルイ2世・ド・ブルボン(後に”大コンデ le Grand Condé ”と呼ばれる。 )と結婚したClaire Clémence de Maillé Brézé (クレア・クレモンス・デュ・マイエ・ブレゼ)はただ1人の遺産相続者となり、1650年、コンデ公の莫大な財産を相続することにより、繁栄しました。

ブレゼ城の最大の魅力はその建築にあります。地下に降りるとそこにもお城の一環として、5世紀から17世紀にかけて作られた数々の部屋が残っており、城を囲っている外堀は15世紀に掘られたもので、ヨーロッパ最大規模の深さ18メートル、広さ13メートルに至ります。

このような城はフランスではとても珍しいものです。南ソミュールにはこのように洞窟を削った住居がたくさんあります。夏は多少湿気がありますが、冬は一定の温度で保たれるのがその大きな利点です。他にも洞窟を削って作ったきのこの栽培所(マッシュルームや椎茸などおびただしい種類のきのこが栽培されています)やワインのカーブがあり、それぞれ見学、販売も行っています。
フランスの歴史

音と光で再現されたカテドラルを訪問。
1km以上続く丸く掘られた地下道は、屋外出口である跳ね橋まで続きロワール河沿いを通り道としていた海賊から守るために作られ、内部は敵からの攻撃を防ぐべく巧みな仕掛けが仕掛けられています。
地下世界に広がる各部屋は17世紀に、Conté家とその兵士(1000~2000名)の避難場所として作られました。パン屋、養蚕所、ワイン圧搾室、ワイン貯蔵部屋、などがあります。地下道の最も奥に位置する11メートルの高さの巨大部屋には、4300㎡の大きさの、夢幻境の岩壁画が残っています。

恵まれた条件下でできる美味しいワイン
ここソミュールのワインは、TUFFEAU(トゥファ)という石灰岩から成る土壌が特徴で、優れた品質は中世時代から有名で、数々の賞を受賞しています。
”Son Nectar nous assaisonne,Nectar nous le donne,Mon doux vignoble Brézéen …” 16世紀の偉大な詩人、Joachim du Bellay(1522~1560年、デュ・ベレー、プレイヤード派)も詩の中で上記のように歌っているように、 ここのワインにインスピレーションを受けた詩人も少なくないようです。